「やったからできた」と定期テスト

最近、散歩はしてもほとんど早歩きをしていない。
前も書いたが昨年末に復活後の目標であった6.0km/hを出してしまったので安心しているところがある。
以前とは違い、出そうと思えば短い時間なら6.8km/hぐらいまでは出せる。
1年前ぐらいはいくら「一瞬だけでも記録を出そう」と思っても5.8km/hぐらいまでしか出せなかったから雲泥の差である。
なーんて油断していると知らぬ間に早歩きができなくなっていたりして、と思って最近もたまに少しの区間だけ「タイムトライアル」をするのだが、ちゃんと6km/h台後半が出せる。
あれだけ苦労してきたのは何だったんだろうと、出せるようになった今だから言える。
  
  
  
  
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確かに言えることは「果たしてこんなことを続けていて早く歩けるようになるのだろうか」と先の見えない中で3年もがいてきたことが、今の成果につながっているということだ。
とはいえ、みんながみんな先の見えない中で努力を続けられない。
出口の見えない暗闇のトンネルの中で見えない先に向かって努力を続けられる人は並外れた精神力の持ち主だ。
私だって5km/h台の中で5.0~5.1から5.3へ5.5へ5.8へとだんだん記録が伸びていたからこそ3年余り続けられたのであって、どれだけ歩いてもずっと5.0あたりのままだったらきっと挫折していたことだろう。
小さな「やったからできた」の積み重ねが次へのモチベーションになる。
勉強も同じだ。
  
  
  
  
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塾生のみなさんには勉強でそういう小さな成功体験を積み重ねてもらいたい。
その先に大きな目標の達成がある。
そういう観点からも定期テスト対策をやっている。
「やったからできた」という体験を彼らに味わってもらうために。
他方、定期テストを廃止した中学校もあるが、これは不幸なことだと思う。
範囲の決まっていない実力テストは「やったからできた」という実感をなかなか得られない。
いっぽう、定期テストは範囲が決まっているので「やったからできた」を実感しやすい。
成功体験を得た子はますます頑張れる。
定期テストがなくなった学校でも単元テストはやっているというが、単元ごとのテストは小さすぎるし準備期間が短すぎる。
授業の段階であらかた理解できてしまう子はいいが、習った後からじわじわ理解を深めて行く子にとっては「やったからできた」の「やっ」ぐらいでテストが来てしまう。
「やったから~」と言いきれるようにするためには定期テストぐらいのスパンがちょうどいいのだというのは、前職も入れるともう30年以上それに関わって仕事をしてきた人間だから思うことかもしれないが。
  
   
  
  
  
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