雨が降っていたので今朝の散歩はお休み。
・・・という段階で最近は駄目だなと思う。
これが3年前だったら雨が降ろうが雪が降ろうが果敢に散歩に出かけていた。
歩ける喜びをかみしめながら。
昨年末に退院後ずっと大きな目標だった6km/hを3年がかりでようやく達成してから、ちょっと緩んでしまっている。
逆に言うとそれぐらい6km/hは大きな目標であり、私にとってはひじょうに高い壁だった。
ほぼ3年ずっと5km/h台で足踏みを続けていた。
5.4km/hあたりで一度もう目標を捨てて速さを追うのをやめようかと思った。
5.6km/h~5.7km/hぐらいのところで自分にはこれが限界だと思った。
昨年夏は大変暑かったのも手伝って(運動は危険と)速歩を中断し、のんびり歩いていた時期もある。
苦しかった。
歩けど歩けど全速力で歩いたつもりでも速度があまり上がらない。
振り返れば3年前に入院していた頃は4.8km/hで歩けるのが目標とリハビリ担当の人に言っていた時期もある。
だから5km/h台でも十分だったかもしれない。
が、健康的な人の速歩が6km/hと聞いて、そこまでは必ず到達したいと思ったのだった。
前も書いたが4.8km/hというのは分速80m、不動産屋さんの広告の基準だ。
よく○○まで徒歩何分と広告に書いてあるのはこの速さが元になっている。
つまり4.8km/hをコンスタントに出せれば、まあ日常の普通の生活には困らないという目安だった。
しかし歩き出した私は日常の普通レベルでは満足できなかった。
普通は普通でも健康的な普通の人になりたいと思った。
それでずっと頑張ってきた。
およそ3年かけて、とうとう6km/hを達成した。
普通の若い人にとっては何でもないような数字だろうが、私にとっては本当に大きかった。
6.0km/hという数字を初めて見たときは信じられなかった。
時間をかければ、そしてあきらめず継続すれば、高い壁に思えるものも乗り越えられる、無理だと思っていたことも実現できることもある、ということをこの年齢になって自分の経験から改めて学んだ気がする。
若い子にとっての3年はある程度以上の年齢の人間と違ってとても長い期間だろう。
が、今は無理に見える目標でもそこに到達したいなら時間をかけてでも実現させてほしい。
実現できたときの達成感は、半端ない。
実現できなくても、手元にはなにがしかのものが残っているはずだ。
もし最終的に実現できなくても、その手元に残ったなにがしかのものに注目して、また前を向いて進んでほしいと思う。