自己採点2

昨日センターリサーチ(当時)のことを書いた。
なにぶん昔のことであるから、当時はネットで解答やボーダーを知るという手段がなく、また某塾のバンザイシステムに家からアクセスできたりもしなかった時代である。
センター試験(当時)の解答速報もリサーチのボーダー速報もラジオやテレビが頼りだった。
当時も今も、新聞には掲載されるのだが、それでは遅い(当時の感覚)のである。
  
  
  
  
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センター試験(当時)の終わった夜に解答速報がラジオの特別番組で流れ、それを必死に聞いた記憶がある。
ボーダー速報のほうは深夜のテレビ番組で放送していた。
それも夜中まで起きて見た記憶がある。
地元に本部がある予備校(某K塾)の予想ボーダーだけあって、番組も東海テレビが作っていたはずだ。
アナウンサーが名古屋の人たちだった。
ボーダー速報に関してはもう一つ面白い経験をしたが、それはここには書かない。
  
  
  
  
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今思えば、どうせ次の日か次の次の日にはセンターリサーチ(当時)の個人結果表が学校から配られたのでそんなに急がなくてもよかったのだが、当時は多くの受験生があの深夜のボーダー速報番組を見たことだろう。
正答のほうは、初日が終わった段階ではチェックしなかった。
初日の分は2日目の朝には新聞各紙に掲載されるのでいやでも目に入ってしまうのだが、新聞はセンター試験(当時)の問題正答の掲載ページだけ飛ばして読んでいた覚えがある。
今どきの受験生はどうしているか知らないが、もしこの塾が高校生も対象にしていたら「初日の科目の結果を2日目の試験前にはチェックしない」ことは生徒に言っていただろうと思う。
もし悪い結果でショックを引きずってしまったら2日目の科目にも影響すると考えるからだ。
今はネットもある。
ネットを見たら自分が見ようとしなくてもSNSで正答が流れてくるかもしれない時代なので大変だが。
  
  
  
  
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その点、次の出願があるわけでもない公立高校入試については、入試が終わった後に自己採点をするかどうかは、各自の気持ち次第でどちらでもよいと思う。
自己採点結果を知ったところで結果は変わらないから自己採点しないという子がいても普通だし、自己採点しておおよその結果を知り安心したい(逆のことになるかもしれないが)という子もいるだろう。
友達同士集まれば、いやでも入試の話題になるかもしれない。
というか今は入試の後に卒業式という日程だからいやでも友達に会ってしまう。
LINEなどで友達が自己採点結果を言い合う(というか書き合う)時代でもある。
自分が採点しなくても友達の自己採点結果を知って落ち込んだりするかもしれない。
自己採点というのはだいたいにおいてそうやってすぐ悲観的になりがちな子は厳しめにつけている(実際はもっと高い点だった)場合が多く、LINEやリアルで自分の結果を他人に開けっぴろげに告げるような子は甘めにつけている場合が多いような気がする(個人の偏見です)
どっちにしてもあまりあてにはならないことが多い。
  
  
  
  
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だからうちの塾でも毎年、自己採点ではなくて高校から正式な得点開示を受けて塾に報告してくださいと卒業生にお願いしている。
この春から入試の得点開示がWeb出願システムの中に組み込まれて、本人は入試後に簡単に知ることができるようになったようだ。
だからちゃんと教えてほしい。
なかなか教えてくれない子にお願いのはがきを4月に送っていた時代が懐かしい。
なかなか教えてくれないと一方的に気をもんでいるのはこちら側で、報告が遅い子はたいてい高校側の都合で開示が遅くなっているケースがほとんどだった。
高校によっては新入生(つまり合格した子たち)の得点開示については、クラスでまとめて希望をとり、あとでまとめて各人に回答していたこともあったのだ。
この春からはWeb出願システムに掲載された得点をLINEで塾に教えてもらうというかたちになりそうだ。
むかしは卒業生が学校帰りに訪れて報告してくれたりして、彼ら彼女らの高校の制服姿を見る機会にもなったのだが、この点だけちょっと残念である。
  
  
  
  
  
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