羽ばたくエンジニア

消費者と直接関わっている会社は
そんなに大きくなくてもある程度の知名度があるものだが、
そうでない会社は、かなり大きくても「知る人ぞ知る」存在になる。
特に製造業の場合、
消費財メーカー、完成品メーカーで
自社ブランド販売している会社はほんの一部で
そうでないメーカーのほうが圧倒的に多いから
世間の人に広く知られていない優良企業は多い。
私の親戚の一人が勤める某社も、
じゅうぶん大手企業で(それほど無名でもないが)
ほとんど素材・部品メーカーと言ってよい企業だから
知名度アップのために企業CMにお金をかけていると聞く。
そうしないと若者に注目されず、
人材確保が難しくなるということだ。
 
今日、わざわざ塾に来て報告してくれた
卒業生のF君の就職内定先が、
まさにそんな部品メーカーだった。
岐阜県内にも工場を持っている大きな会社だというのに
恥ずかしながら、私も正直知らなかった。
しかし、彼が帰った後で改めて調べてみると
その分野では世界的なシェアを持っていて
歴史のある企業だ。
そういう企業は日本に多い。
というか、電機に代表される消費財メーカーが
アジア勢に押されまくって苦しんでいる日本にあっては
分野を問わず、そういうメーカーこそが
日本の製造業の最後の砦になっているとさえ思う。
彼は良いメーカーを見つけたと思う。
情けない私と違って(苦笑)、
彼は自分の中学時代からの夢に沿って歩んでいる。
エンジニアとして大いに活躍してほしい。