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県教委発表「進路希望状況」の見方

昨日、岐阜県教育委員会の公式サイト上に発表された進路希望調査の結果は、今年度第3回(最終回)のもの。
岐阜県では他県と異なりこれだけが毎年公式に発表されていることは以前から何度も書いている通り。
この進路希望調査を見る際のポイントは大きく3つある。
1)これは出願ではない
2)
調査対象に含まれない層が一部にいる
3)この数字は必ず動く

1)について
これは「進路希望調査」の結果であって実際の出願ではない。
まさにいま中学校で進行中の進路相談で実際の出願先が確定する。

2)3)について
例年、まず最初の出願(変更前出願締切)の人数が進路希望調査結果から変わっている(特に倍率が高くなっている高校。倍率が低い高校では大差ないことも多い)
希望調査の回答と出願先を変更した人もいるだろう。
それ以外にも以下のような要因が考えられる。

進路希望調査は県内の国公立中学校3年生を対象にしており、つまり県内外の私立中学校の生徒は対象ではない。
といってもほとんどそのまま同じ高校に上がる鶯谷中や岐阜東中や聖マリア中の生徒などは公立高校の希望者数に影響しない。

そうではないのが岐聖大附属中の生徒。
希望調査はこの数字を拾っていない。
件の学校の生徒の多数派は岐阜地区・西濃地区の普通科進学校に進む。
規模が大きい学校ではないので、1高校につき何十人と加算される訳では無いが、数字が変わる要素の一つだ。

このほか、県外私立中に通っていたが公立高校に進路変更する県内在住の生徒もいるだろう。
引っ越し等をする予定の県外公立中出身の生徒もほんのわずかだがいるかもしれない。
要は仮に全員が希望調査の回答通りに出願しても(そんなことはありえないが)、数字が変わる要素があるということだ。

次に出願変更期間に数字が変わる。
派手にオーバーしている高校ではここでもぎりぎりの判断で諦める(志望校を変更する)受検生が出て数字が変わる。
その影響で定員割れ・低倍率の高校の人数が増えることもある。

出願変更期間の出願変更は、WEB出願になった今でもそんなに簡単ではない。
そもそも中学校は出願変更を考えているなら最初の出願から変えてほしいと勧める場合が多い。
それでも変わる場合もある。
出願変更期間にどの程度の人数が動いてきたかはkengakujuku.netの過去の出願状況をご覧いただければよい。

なお、出願変更期間に動くのは、出願変更して違う公立高校に願書を出し直している人だけではない。

高専の学力選抜に合格して公立高校の願書を下げる人もいる。
私立高校を併願した生徒はその合格を手にしている時期だ。
出願変更するかどうか迷ううちに公立高校受験をとりやめる(併願で合格した私立に公立受検止めたよと「単願」扱いを申し出る)人もいる。
変更前出願から最終締切にかけて地区合計・県全体の合計出願者数が減っているのはこのためである。

変わっていく話ばかり書いたが、受検生の願い通りに行くとは限らない。
年によって変わらない場合もあれば逆に願った方向と逆に変わる(倍率が上がる)ケースもある。

意思が固まっていて出願状況にかかわらず志望校を変更する予定がないなら、数字の変動に一喜一憂せず勉強を頑張ってほしい。
30年以上見てきた私も「意外」なことにはしょっちゅう遭遇している。

   

岐阜県大垣市の学習塾「賢学塾」です。