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来春(2026年春)から合格発表掲示をしないことを今さら発表する怪

このブログでも以前、来春(2026年春)入試から岐阜県公立高校入試の合格発表がWEB出願システムを使ったものだけになり、高校での掲示がなくなったことを書いた。
その記事を書いたのは2025年8月10日のことで、このときは岐阜県教委の入学者選抜(高校入試)のページ入学者選抜Q&Aのところを確認して記事にした。
そのときも書いたが、6月に出た2026年春入試の要項「令和8年度岐阜県立高等学校入学者選抜要項」にも、例年書いてあった掲示についての記述は既になくなっていた。
そしてそれを念押しするかのように先述のQ&Aのページではわざわざ掲示をしないことを書いたのである。
件のQ&Aコーナーには


Q1 合否の発表はどのように行われますか。また、学力検査の得点情報の提供はどのように行われますか。

・ 合否の発表は、WEB出願システム上で行います。また、学力検査の得点情報を、同じくWEB出願システムにより通知します。なお、各高校での合格者の受検番号の掲示は行いません。(赤字は当方の加工)


と書いてある。
つまりすでにだいぶん前に(こっそり?なのか)発表していたのだが、新聞各紙はそろって2025年10月23日に発表したかのように記事にしている。



公立高校入試、合格番号の掲示廃止へ 岐阜県教委、来春から|岐阜新聞デジタル
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/615853


こんな感じで岐阜新聞は報道しているし中日新聞も報道している(中日新聞は紙の紙面上で確認したがネット上に記事がなかったので岐阜新聞のほうを掲載した)
定員発表(23日記者クラブ発表→24日解禁という設定だったのだろう)の記者発表のときについでにマスコミ各社に伝えたということなのだろうが、ついでだったにしても敢えて改めて伝えたのは、世間に周知がされていないと県教委が感じたからだろうか。

ひょっとすると周知はされていないかも知れない。

そりゃそうだ。
要項や実施概要を発表する際に県教委が大きな声で発表していないから。

6月の段階で来春からの変更点として言うべきことだったが忘れていたということだろうか。

どうしようかまだ迷っていた…なんてことはないだろう。
もう要項を出した6月の段階で決まっていたと思うが(要項から掲示の記述はもう消えていたがやらないとまでは書いてなかった)、8月の段階でQ&Aに「合格発表の掲示はしない」と断言したものを掲載している。
つまり世間に発表していないのではなく、記者クラブ(マスコミ)に対して発表していなかったので改めて定員発表の機会を利用して「合格発表の掲示はしない」と発表したということなのだろう。
それを初めて公表したかのように「発表した」と新聞が
載せるのは、公立高校入試界隈にべったりはり付いて要項やQ&Aをいちいち読み込む暇などないだろう新聞記者さんたちの立場からすれば当然だが、当方のような塾関係者など「べったり」はり付いている人間からすれば「今さら」という感じが否めなかったのである。

ということで改めて

合格発表の掲示は来春(2026年春)からは無い。


    

岐阜県大垣市の学習塾「賢学塾」です。