先日、しばらくぶりに彦根を訪れた。
彦根という町は人口規模でいえば大垣よりもやや小さいぐらい。
が、日本に4つしか残っていない国宝の城(松本、犬山、彦根、姫路)が現存して(大垣城は第二次世界大戦の戦火で焼けてしまった)観光の中核になっていて来訪客が多いからなのかどうかしらないが、大垣よりも街が発展しているように感じられなくもない。
まあ彦根藩は大垣藩より石高が大きかったし藩主の井伊家は大垣の戸田家よりも譜代大名として格上だし(戸田家が云々というより井伊家が別格だったのだが)、今の人口では測れない差が昔からあったか。
滋賀大学があったり滋賀県立大学があったり気象台があったりして全体としてやはり大垣よりも格上な感じだ。
今の街を歩いても、大垣より歩き甲斐があるように思う(個人の感想です)。
歴史的に見ても石田三成と井伊直弼という中学レベルでも知っている人物がかつて治めた地であり、歴史好きにはちょっと羨ましい感じすらある。
彦根東高校は著名人も多数輩出している進学校だが、彦根城の真ん前にあることを知ったのは十年ぐらい前だろうか。
藩校由来の高校だそうだから城の前(というか厳密には昔の城の敷地の中)にあっても不思議はない。
こんな周辺環境で学べる高校生、ちょっと羨ましい。
彦根、またふらっと出かけたい。
彦根はJRを使えば米原で乗り換えてすぐ。
大垣からじゅうぶん通学圏内だから、うちの卒業生(特に文系)で「通える範囲の地元に国公立大学の選択肢がない」と名古屋方面ばかり見て困っている子がいたらぜひ反対方向を向いて選択肢の中に入れてほしい。
滋賀大学も滋賀県立大学もあなたを待っている。
(東大京大旧帝大など高い目標を目指している子、下宿も厭わない子、国公立にこだわりはない子には関係のない話ですよ)
文系は教員養成系を除くと通える範囲の国公立大は本当に少ない(選択肢としても少ないし定員も少ない)。
地元=「東海三県」のようにも感じられるが、三重大学は下宿しないと通えないから、通える範囲を「地元」とすれば、愛知県でも名古屋周辺と岐阜だけが実質的な地元と捉えられがちだ。名大(も文系の定員は理系や他の旧帝大と比べると実はだいぶん少ない)、岐大(教員養成系以外は地域科学部だけか)、名市大、愛県大しかないか。
しかし滋賀県といえども彦根は大垣から通学圏内・準地元なのである。
その昔、もうずいぶん前のことだが妹(中学生)の通塾にあわせて自習に来ていた高3生(塾の卒業生)がいて、その子が滋賀県立大学の存在すら知らなかった。
センター試験(当時)後、自己採点してから「地元に行く大学がない」と途方に暮れていたその子に滋賀県立大学を私がすすめたのを思い出す。
あの子は元気だろうか。<
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また、国立の滋賀大学経済学部は学部規模も大きく有名で伝統校でもある。
名大には手が届かないけど通いで国立大学に行きたい子は考えてもいい(考えても行けるだけの力がないと駄目ですが)。