kengakujuku.netサイトにある岐阜県公立高校入試の平均点(と予想平均)のページ。
ずいぶん前から一覧表の年度順が気になっていた(最新年を上にしたかった)ので、今年の入試当日(2025年3月5日)が来る前に昨日手を入れておいた。
もともとは個人的な記録だった表だ。
それを発展させてあそこに載せたので、一般の方に見やすいとか見にくいとかあまり考えられていなかった(自分がわかればよかったものだった)。
表の順を逆にしたついでにかつて特色化選抜があった時代の「一般選抜」の平均点を表から外して、現行制度での「第一次選抜」の平均点だけにしておいた。
今年も3/5の入試当夜にはテレビ(ぎふチャン)で解答速報があるようなので、その番組で予想平均点が出され次第、さらに更新する予定。
編集し直しているついでに「過去の5教科合計平均点の平均」を改めて出してみた。
今の入試制度になった(特色化選抜がなくなった)2013年春入試から2024年春入試までの12回の入試(公立高校第一次選抜)の県教委発表平均点の平均を出したところ、
307.9点 であった。
現行制度での岐阜県の公立高校入試では平均が300点~310点になるのが普通とは思っていたが、単純平均でもほぼその通りとなった。
それ以前はもう少し高く、2000年代までは320点台の平均の年が多かった。
中でも平成17年度入試(2005年春入試)では343点という平均を記録している。
たしかにあの年はうちの塾生もみんな高得点だった記憶がある。
逆に「難しい」年でも21世紀に入ってからは平均が290点を下回ることはなかったが、今年はどうなるだろう。
入試の平均点が290点未満だった年というと、平成11年度入試(1999年春入試)に記録した288点まで遡る。
弊塾の第2期生が受験した年だ。
今でもよく覚えている。
受験した子たちが想定外の出来の悪さに泣いて帰ってきた。
私の記憶違いでなければ、先日書いた「書式革命」が起こった年ではなかっただろうか。
普通の年の平均が320点ぐらいだったという今よりも高い平均の時代に288点平均のテストを受けてきたわけだ。
難易度も違う、書式も違う、入念に準備してきたこととすべてが違ってびっくりだっただろう。
終わったときのショックは大きかったに違いない。
しかも難しかったなんて言えるのは後になってからで、受けてきた子たちはそのときそんなことは分からない。
あのときは必死に「あなたたちは内申があるから」「今年は難しかったようだから」ととりなしていたことを思い出す(今と違ってどの高校も内申:学力検査=5:5という時代だった上に、たまたま泣いていたその子たちの内申がよかった)。
このように入試では何が起こるかわからない。
今年、想定外のことが起こるかもしれないし、例年通りかもしれない。
先述の書式という観点でいえば、外表紙裏だった解答用紙が昨年(2024年)春から冊子の中にはさまれるようになった(これは別に彼らには影響なかっただろうけど。そもそも外表紙裏になる前までは問題用紙と解答用紙は別だった。解答用紙についてはここしばらくちょこちょこ変わってきている。昨年の形式で落ち着くのだろうか)。
彼らに影響があっただろう出題形式のほうでいえば、昨年(2024年)春から英語のリスニングの一部が1回しか放送されないようになったりしている。
また、難易度的な激変というと、最近では3年前の令和4年度入試(2022年春入試)が記憶に新しい。
324点。
300~310点が相場の現行制度の平均点の中では過去最高となった。
数学が易しめだったこともあり平均の上昇以上に高得点層の点数がぐんぐん伸びた。
あの年は、終わった瞬間「できた!」と喜んだ子たちの中にも残念な結果だった子がいたのではないだろうか。
あの年の問題については特に成績上位の高校から県教委に苦情が来たのではないかと思うほどだ。
そもそも成績上位の学校ほど学力検査の比重が重い。
その学力検査ではっきりした差がつかないと、生徒の実力を反映した入学者選抜になりにくい。
実力というよりは「ミスをしない子」を選ぶ入試になる(それも実力のうちといえばそうなのだが)。
そうかと思えばその翌年(令和5年度・2023年春入試)には現行制度最低の平均293点を記録しているのだから、まさにジェットコースターである(難易度的には2022年春入試よりは2023年春入試のほうがいいとは思うが)。
昨日、中3生が帰ったあとの静かな塾で過去の入試平均点を整理していてそんなあれこれをまた思い出し、考えていた。
彼らが元気に受験して、今年の入試が波乱なく無事に終わることを願う。
今日が中3生最後の授業。
前も書いたように明日の夕方・夜に受験生を呼んだりはしていない。
明日の入試前日は学校から帰ったら家で穏やかに過ごしてほしいと思う。