小中学校の再編も大変だ(栃木県の話)
栃木県足利市の小中学校再編計画に市民が反対の声を上げているというニュース
学校再編「突然聞いた」 住民が反対の署名を市長に提出 栃木・足利:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASTBK3R7PTBKUUHB001M.html
記事だけではわからない(し有料部分は読んでない)ので、詳細を知るべく市のサイトを見に行ったらこんなページがあった。
足利市立小・中学校の新たな学校づくり基本計画(原案)を作成しました | 足利市 公式ホームページ https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/education/000028/001073/001078/p007134.html
計画によると今回問題になっている第1段階の対象地区では2026年度から2029年度に準備して2030年度から統合校での通学を開始する予定のようだ。
そこまで拙速という感じではない。
逆に先々までここまで緻密な計画ができてしまっていて、もう住民の意見を反映させる隙間もなさそうな感じなのが反対の声につながっているのだろうか。
「学校がなくなることは地域コミュニティーの崩壊を招く」と訴えている住民の気持ちも分かるのだが、少子化が続く中で今の数の小中学校を維持することは足利市に限らず全国の多くの市町村で困難になっていくのは必定だ。
西濃地区でも大垣市外の市町で小中学校の統廃合が進んでいることは先日から取り上げている。
財政的な負担(非効率)もあるだろうし、子どもが育つ上で好ましい学校の規模というものもあるだろう。
他方、議論の進め方も難しいなあとこれを見ても思う。
今回取り上げた足利市、結構な余裕をもったスケジュールだが反発が起こっている。
進め方の問題など、他に要因があるのかどうかは知らないが。
どっかの県の公立高校再編・統合にこれだけのスケジュールの余裕はおそらくないだろう。
前回までの再編と違い、次回あるだろう再編・統合では市郡に一つしかない高校が対象になるケースも出てくるだろう。
丁寧に慎重に進めないといけないと思うのだが…
「裏で丁寧かつ慎重に検討しています」というのでは「丁寧さ」も「慎重さ」も全く伝わらない。