学習は時間を区切ってやるものという話

記事の引用を載せるときに笑ってしまった。
塾をやっている人間のブログで「塾に通わず」というタイトルの記事を引用するおかしさに。

しかしそんなことは勉強の本質と比べたら些末なことなので堂々と(?)取り上げよう。


塾に通わず米ハーバード大へ 廣津留すみれさんが明かす勉強法:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASTDC2HCPTDCUTIL01DM.html
タイマーをかけて、時間で区切らないと、いつまでもかかっちゃって勉強の精度も上がらないので、時間を区切ることは心がけていましたね。


日本の公立高校からハーバード大学に入りました、だけでもとんでもなくすごいことなのに、ハーバード大学とジュリアード音楽院を首席卒業しているという勉強にも音楽にも長けた超天才の話。
凡人がすべて真似できたとして(そもそも真似ができなくて普通)同じ結果が出るかというとそれは違うだろう。
しかしこの「時間で区切らないと」という発想はそのとおりだと思った。
私が以前から書いたり言ったりしていること — 勉強は『○時間頑張ろう』とやるものではなく、やることを決めてから『これらを○時間以内に収めよう』『○時までにこれらを終わらせよう」とやるものじゃないのか — と通じる部分があると僭越ながら思ったのだ。
私のような凡人が言っても全く説得力を持たないが、彼女のような天才が言うと重みが全然違う。
じっくり考えることそのものがよい学びという場面もあることは確かだが、時間を区切ってやることは学習効率という点で重要だ。
いや、研究活動ではなく受験勉強なのだからじっくり考えるタイプの学習でもタイムアウトは決めないといけないだろう。
真剣にやっている人ほど「気がついたら○時間もたってしまった」と焦るものではないか

「◯時間やった!」と喜ぶものではない。
だから塾生に「勉強を何時間やったか」なんて一度も聞いたことがないし全く興味がない。
何時に寝ているか(もちろん遅いのは駄目という文脈で)聞いたことは何度もあるが。

   

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