今朝の新聞から。
県の「教育推進協議会」が6月からの学校再開に向けての行程案を協議したようです。
県内、6月から分散登校 県協議会が大筋合意
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて5月末まで休校している高校や小中学校などについて、感染状況が落ち着いていることを前提に6月1日に再開し、分散登校を2週間程度行った後に通常の登校に移行する案に大筋で合意した。
この前の話で副知事が学校再開の前倒しも示唆していたことからすると、少し後退というか慎重になったんだなという感想を持ちましたが、
25日から月末までに授業を行わない登校日を設定する。
という話も出ていますので、前倒しっぽいことも多少するのかなと。
ただ、登校日自体はその前にもあるような話が一部聞こえてきているんですが、この辺りの整理はどうなっているのでしょう。地域ごとにご自由にどうぞということでしょうか。
また、6月の授業については、
1クラスを20人以下に制限し、授業数を減らすことを基本に6月1日から分散登校を始め、問題がなければ同月中旬に通常の登校に移す。
分散登校は例えば学年ごとに登校曜日を分けたり、学級を2グループに割って登校する時間帯を変えたりする。具体的な方法は、15日に開く次回の会合で検討する。
という話なので、6月前半の学校は通常の態勢とは程遠い感じになりそうです。
私は5月の後半にこれ(分散登校)をやるのかなと思ったのですが、休みが余りにも長かったのでそんなに素早くは移行できないということでしょうか。学校側も、生徒たちも。
今月24日までを準備段階とし、オンライン授業などを続けながら、生活のリズムを取り戻してもらうための支援、学校の清掃や消毒を行い、学習環境を確認する。
つまり5月は学校の受け入れ準備や生徒たち自身の移行準備のための期間という位置づけのようです。
ただ、先ほど述べたように5月中に登校日が入ることは間違いないようなので、前回書いたように塾の5月の日程表(正式名は長いので省略)の一部変更は避けられませんね(苦笑)。
あるいは日程は変更せず、個人指導のシステムを変更するとか…。
また、6月の対応もやや難しい。
学校側の予想以上に慎重な滑り出し態勢を見ると、塾が6月から、まして5月の後半から以前のような態勢(何が以前か分からなくなっていますが要するに通塾して普通に教室に入って授業する態勢です)に戻るのは常識的に考えれば難しいかもしれません。
このあたりは例の「休業要請」がいつ終了するかとの関係もありますが、人数を分散させると言っても学校再開後は昼間に授業を展開するわけにもいきません。
ウチの塾で言えば、すぐに通塾に戻せる学年とそうでない学年が出そうです。
(一度に来ても大丈夫な学年とそうでない学年があるということですね)
というわけで、6月前半は学年によって対応を分けるかもしれません(このあたりは未定)。
その後、学校が普通の登校に戻せば(つまり今の予定だと6月後半)、それにあわせて塾も全学年、通常の態勢というか本来の姿に戻すことになるでしょう。
それから、上の記事にはこんなことも書かれていました。
協議会は休校の長期化による夏休みの短縮は避けられないと指摘した。
ええ、その通りだろうと覚悟もしていましたが、その日程がいつ分かるのか、どれくらい短縮されるのか、そこなんですよね。
それが分からないとこちらも次の行動計画が…。
あとは彼らの部活動の再開時期とか(全中も東海大会もなくなった今、何らかの形で「最後の大会」をやるのかどうかも含めて)、夏休みの高校見学がどうなるのか(こちらはたぶん、できないということになるのでしょうけど)とか、定期テスト修学旅行体育祭など種々の学校行事がどうなるのかとか、それ以前に「1学期」は「学期」として成立するのかとか、夏休みの短縮で足りないぶん土曜授業が増えるのかとか、数え上げればキリが無いほど知りたいことがあるんですよね。
ただ、それもこれも順調に学校が再開されてからということになるのでしょうか。
冒頭の記事の話も
感染状況が落ち着いていることを前提に
ということですからね。当然ながら。
ただ、明るいニュースとしては今日はこんな記事も。
県内新たな感染者ゼロ 7日連続
幸いにして県内の感染状況はかなり落ち着いてきています。
油断すると第二波、第三波がという話もありますが、何とかこの調子でいってほしいものですね。
それから、おまけでこんな話も記事にありますね。
政府が検討する考えを示す9月入学制は、学校の再開を優先すべきで制度改革の議論は早急などと疑問視する意見が委員から上がったといい、現段階での検討に否定的な見解を示した。
政府(や一部野党の案)では来年9月からの導入を検討しているようですが(そうでなければ今急いで導入する意味もありませんし)、たとえば来年の入試の日程(という制度設計全体からしたらどちらかといえば大きくない直近の問題)一つとっても全部作り直しになりますから、相当大変な作業になるんだろうと思います(高校入試よりも大学入試でしょうね、特に大変なのは)。
一時的に盛り上がっている(?)議論ですが、難しいのではないかなと私も思います。
「一時的ではない、過去に何度も議論になった」という指摘もあるでしょうが、過去に何度も議論になりながら導入が見送られてきた事実も重いと思います。
まあ、県には決定権もなく、政府がどう考えるかですが、「混乱すると言っても新型コロナウイルスで既に混乱しているのだから(今さら問題にもならない)」という半ば投げやりにも思える態度ではなく、「ただでさえ混乱している状況で混乱にさらに拍車をかけるようなことをすることが適当かどうか」という落ち着いた姿勢で議論してほしいものです。