四半世紀でほぼ半減している新聞発行部数

新聞の発行部数の推移を日本新聞協会新聞の発行部数と世帯数の推移というページで見ている。
一般紙で見ると、
2000年の約4740万部から2024年の約2500万部にほぼ半減している(-47%)。
これがスポーツ紙になるとさらに悲惨で、2000年の630万部から2024年には170万部になっているから3分の1以下に減っている計算だ。
ここではスポーツ紙のことはちょっと脇に置くとして、新聞に毎年広告を出している(といっても春に1~2回だけだが)側として気になるのは一般紙の落ち込み。

日刊紙の都道府県別発行部数と普及度を見ると、岐阜県は1世帯あたりの部数では0.57と全国平均の0.45を上回っており、1部あたり人口でも岐阜県4.07人に対して全国平均は4.57人と、いずれの数値も全国平均よりは新聞が読まれていると言っていいのだが(たぶん中日新聞のおかげだろう)、それでももうこんな数字。

新聞社としては比較的若い年代層にうけているらしい電子版への移行を進めたいところだろうが、折込広告を入れる事業者側には関係ない話。
全体の部数が減っている上に年代的に高齢層に紙の新聞が配られているということなので、塾が新聞折込広告を出すメリットは昔と比べてずっと小さくなっているように思う。
これから新規で塾をやろうという人はそうそういないかもしれないが、いたとしてどうやって宣伝するのかは興味深いところである。

それはさておき。
紙の新聞が読まれなくなった→電子版にみんなが移ったというわけでもなさそうで、「テレビでニュース番組を見ているから」ならまだしも「ニュースはSNSで流れてくるものだけ見ている」となってくると情報に偏りができすぎるように思う。
そういう意味では紙の新聞も大事なのではないかなと思う昨今である。
だいたい、ネット上を流れているちゃんとしたニュースの多くは新聞社か新聞社に記事を配信している通信社のものである。
新聞の役割は、今の世の中むしろ増大しているのではないかとさえ思う。
その形が紙であるかどうかは別として。

       

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