水原一平被告を紹介する記述掲載 中学英語教科書 内容差し替え | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240620/k10014486721000.html
ああいうことになれば当然そうなる。
教科書を作っていた段階ではこんなことになるなんて誰も思いも寄らなかっただろう。
こうならないためには評価のある程度定まった過去の人の話にするのが比較的無難だが、「中学生が関心を持ちそうな話題を」と考えると現在進行形の人を取り扱いたいのも分かる。
しかしそれにはこういうリスクがあり教科書会社も難しい。
今、塾生たちが使っている(つまりこの地域の教科書)英語の教科書「New HORIZON」は「呪われた教科書」だという小話をたまにする。
取り扱われた人がその後、不幸になるという意味では「呪われて」いるのは教科書側でなくて取り扱われた人の側かもしれない。
しかし教科書会社側も困っただろう。
当たり前だが呪いを込めて作ったわけでもなければ、その後の暗転も想像してはいなかっただろうから。
ぱっと思いつくだけでこんな感じだ。
日韓の文化交流の架け橋にもなっている(韓国語を話して向こうのテレビでも活躍した草彅のことを指していたのだろう)SMAPという話題を扱ったら、ほどなくしてSMAPが解散しただけでなく、草彅は干されてテレビの出演が一時期なくなってしまった。
日本の女子サッカーが世界一になったときの主力メンバー 宮間あや が教科書の登場人物たちの地方のチームで活躍しているのでインタビューに行く(かつて米国リーグでも活躍していた彼女はうってつけの素材だったのだろう)というストーリーを載せたら、現実世界では彼女の所属チームは選手たちと監督がもめたらしく空中分解し、彼女も退団してそのまま引退してしまった(一時は「あの人は今どうなった?」という状態だった。あの当時はあれだけ注目された人が)。
教科書の登場人物が「MLBで活躍する松坂大輔を見に行きたい」と語る話を入れたら。その教科書を使っている間に松坂はMLBをやめて日本に戻ってきた。
「苦難を乗り越え民主化運動を戦い続けついにミャンマーの民主化を勝ち取ったアウンサンスーチー」という話を載せたら、政府の指導者となった彼女が少数民族への迫害で欧米を中心に非難に晒される側になった挙げ句、今度は軍のクーデターで政府そのものをひっくり返されて民主化も終わってしまい彼女も軍に拘束されてしまった(最近、世界各地が騒がしいので彼女が現在どうなっているのかさえもうあまり伝わってこなくなってしまった)。
他にもあった気がしたが忘れた。
今のミャンマーがああなってしまったのは実はこの教科書のせいかもしれないと思ってしまうほど(そんなわけはないが)、呪われた、いや呪いの教科書なのだ。