厳しい現実(大垣北高の大学合格状況を見て)

今春(2025年春)の大垣北高校の大学合格実績を見ている。
令和7年度大学入試 合格者数(詳細)

国公立大学に現役で188人合格。

東大・京大や医学部医学科に関しては物足りなさもあるが、全体の数字で見れば近年と比較するとだいぶん健闘しているように思う。
一学年320人規模の高校であるから国公立大学に6割合格したという計算だろうか。

といっても残り4割の子たちの多くは(最初から私立大学志望だった子を除いて)悔しい思いをしたのであろう。
3年前に大垣北高校に進んだ当初はこんな現実を考えたこともなかったかもしれない。

現実は厳しい。

大学入試では志望校に対して相応の実力がある生徒がみんな合格するわけでもない。
自分が否定されたように捉えてしまってやけになっている子もいるかもしれないが、前を向いて歩いてほしいと思う。
この先の人生、何が幸いするかは分からない。
追い風が吹いたその瞬間に備えて、準備だけは怠りなく。

そもそも今の北高では入学時にどのレベルの大学を目指している生徒が多いのだろうか。
私が北高生だった遙か昔「高1が進路希望で名大ばかり書いて困る」とある先生が苦笑していたのを思い出す。
大学にはもっといろんなところがあるんだぞと。
高1の段階では大学に関する知識はあまりないのもさもありなんという感じだが、乏しい知識や周りの話からそのレベル「ぐらい」は目指したいというイメージを持つ生徒が多かったのだろうと思う。
実際にそのレベル「ぐらい」までに入る生徒は一握りである。
かくいう私であるが高1のとき名大とは書いていない。
そういう意味では私もまた「厳しい現実」を知らない一人の生徒であった。