分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません
「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」
今放送中のNHKのドラマ10「テミスの不確かな法廷」の主人公の言葉
https://www.web.nhk/tv/an/drama-themis/pl/series-tep-32VWPKM6NX
これだよな、と感心する言葉だった。
塾で子どもたちと向き合っていると、よく思う。
わたしがこの塾で教えていても、子どもたちが分からないときよりも分かったつもりでいるときのほうが危ういと感じる。
対話と問答をするときも、まずは子どもたちのつまずきポイントを明らかにする、つまり「分からないことを分かる」ことが出発点だ。
自分で分からないことが分かる子は学習者としては上級者。
多くの中学生は分からないことが何か明確にできない。
分からないのだから当然である。
だから問答を重ねていくことで、
試行錯誤を積み重ねていくことで、
あるいは解答の過程を丁寧に書いてもらうことで
分からないところを私に対して明らかにし、子どもたち自身も目に見えるようにする。
分からないまま先に進んでいかないように。
分かったつもりになってまたつまずかないように。
先回りして答えを、あるいはやり方を直線的に教えてしまったほうがその間違いの処理としては手っ取り早いのだろう。
しかしそれでは子どもたちの思考は深まらず、学習にも発展性がない。
ウチの塾が力説する解き直しはただの間違い直しではない。
子どもたちが思考の足跡を残すための作業なのだ。

