上下差は拡大している。

3連休最後の今日は期末テスト対策最後のヤマ場の3日目。
3日続けてそればかり書くのもワンパターンなので、先日出された2024年春(令和6年度)岐阜県公立高校入試の成績の話。

今日は総合点の分布。

岐阜県教育委員会発表の令和6年度公立高校第一次選抜学力検査5教科総合点の結果から。

 

平均点が理想的(?)だった割には「美しい山」にはなっていない。
「美しい山」というよりは高原といった形でど真ん中のふくらみがない。
ど真ん中が上下に散っている感じだ。
格差が拡大している中学生の成績の実態を反映したテスト結果だったとも言えそうだ。
中学生の成績でも「分厚い中間層」は減っている。

    

    



次に過去最高の平均点だった一昨年(2022年春)入試と比較してみる。

 

岐阜県教育委員会発表の令和4年度公立高校第一次選抜学力検査5教科総合点の結果から。

 

現行制度下での過去最高324点の平均だった2022年春は、今年と違って、「中の下」の層が少なく「中の上」~上の成績が多い。
平均点が324点もあればこうなるか。
2022年春(2024年の現在高3世代)の公立高校入試のときには450点以上が1割弱もいた。
400点以上にひろげると3割近くにもなる。

これでは成績上位の高校を中心に学力検査の成績に差がつかなかったのも頷けるという話は以前kengakujuku.netのほうに書いたか。
そういう意味では今年(2024年春)の入試は特に最上位層がだいぶん減り、割合から考えると450点がほぼ偏差値65ぐらいに相当している。
最上位層に関しては今年(2024年春)は普通だったか(何が普通か最近分からなくなっているが…)