ドラゴンズのこと

中日ドラゴンズの監督が退任するそうだ。
一昨年も昨年も最下位、今年も昨日最下位に転落したとあっては、そうするほかないだろう。
球団に通告されたのか本人の主体的な判断なのか知らないが、本人のメンツを立てて自分の口から発表するという形にしたのだろう。

「実はやめさせられていた」としても驚かない。

次の監督が誰になるのか知らないが、優勝できなくてもAクラスが当たり前だったチームが10年以上低迷し続けた果ての連続最下位だ。
落ちるところまで落ちた感じで誰がやっても簡単ではないだろう。

2000年代から2010年代の初め頃には大いに関心を持ってみていた。
たまにしかとっていなかった休みになるとナゴヤドーム(今はバンテリンドームナゴヤだったな)に出かけていた。
車でも行ったし電車でも行った。

いろんな席に座った。
内野も外野も。
バックネット裏の一番よい席から外野のパノラマ席(5階席)まで。

座ったことがないといえばプライムワン(バルコニーのような観戦席の奥にソファー付の応接間のある特等席。内野席(下段席)とパノラマ席(上段の5階席)の中間にある。大企業が一部屋ずつ持っているらしい)ぐらいだろうか。

それぐらいのファンだったが、2010年代になるとだんだん冷めていき、やがてコロナ禍で行くことも皆無になって、それと前後してチームも成績不振に陥り、ついに関心を失ってしまった。
ファンクラブも退会した。
今ではネットや新聞で結果をちらっと見るぐらいである。

新監督になってまた気持ちが変わるかもしれないが、強い時代にもう十分見たし、「学び」を得たという気もしている。
以前は床屋に行くと自分から野球の話ばかりしていた気もするが、先方も私が関心を失っていることを察してくれてかそんな話もあまり振られなくなった。
「察して」というか私が全然乗ってこないので話題を変えるのも当然か。
冷めてしまうとそんなものである。

人生は有限だ。
もっと有意義なことに時間を使いたいという思いが今は強い。
同じ野球でもMLBで活躍する選手たちとその周辺に注目していたほうが、得られるものが大きい。
そこに「学び」を見出すことができると感じる昨今だった。