コロナ禍を迎える前までだろうか、熱心にドラゴンズを応援していた。
塾の休みのときにはナゴヤドーム(いまはバンテリンドームナゴヤか)に行って応援していた。
おかげで大曽根周辺の駐車場にはだいぶん詳しくなった。
ドーム内の内野席にも外野席にもパノラマ席にもプライムツイン席にも座った。
貴賓席とプライムワン(法人向けのバルコニー付きの特別室。パノラマ席の下の階にある席)以外にはたいてい座っている。
特に2004年~2011年までの野球観戦は大変楽しかった。
もちろん強かったのもあるが、かなり大げさに言えばそこに「学び」があった。
状況に応じた判断、選択、指示、采配など、一つ一つ考えることが多かった。
そういうことがなくなり、それでもそれまでの惰性で応援していて、しかしやがてコロナ禍を迎え、マスクをしていても閉鎖空間のドームで3時間居座って応援するということにリスクを感じて行くことがなくなった。
今も多少そういう部分もあるが、それ以上にしばらく行かないうちにすっかり興味・関心が失せたというのが大きいかもしれない。
最近はテレビで大谷ほかMLBで活躍する日本選手の結果を知るほうが楽しい。
そもそも野球(日本のプロ野球:NPB)をリアルタイムでゆっくり見ることが難しい仕事をしている(NPBの平日のナイトゲームも休日のデーゲームも普通は授業中)。
それでも夢中になっていた頃は、毎日の試合を録画予約しておき(有料チャンネルまで契約していた)家に帰ってから晩酌をしながら見ていたこともあるが(ニュースのダイジェストでは満足できなかったのだ。一球一球の駆け引き、そしてベンチの様子からドアラのパフォーマンスまですべてが見たかった)、気がつくとそこまでして見ようという気持ちがなくなっていた。
ファンクラブの会員もやめた。
使われなくなったいろいろな応援グッズは自宅のクローゼットの段ボールの中で眠っている。
思えば小さい頃からドラゴンズファンだった。
近所の巨人ファンの子に「ドベコンズ~」と馬鹿にされ、それでもドラゴンズを応援した。
高校生のときには野球の応援に特に熱くなっていた。
国語の授業の課題で創作古文的なものを書いた覚えがあるが、そのネタもドラゴンズだったくらいのものだ。
同級生との会話のかなりの部分が野球関係だった(同級生には中日ファンも巨人ファンもいた)。
大学生になりプロ野球とは距離をおいた時期もあったが、働き出してしばらくしてからはまた見るようになった。
これまでの人生ほとんど、濃淡はあれ野球(ドラゴンズ)と付き合ってきたと言ってもいいが、今は私の人生史上最も(期間的にも距離的にも)長く野球と距離を置いているかもしれない。
このままなのか、また熱が再燃するのかは分からない。
今はとにかく興味・関心がほとんどない。