キンコンカンコーン

中学生のうちから
特別難しいことをやらなければ
大学受験に「間に合わない」のかと訊かれたら
私の答えは明確にNOです。
ただし、一つだけ例外があります。
医学部医学科(つまり医者)志望で
現役で確実に合格したいと思っている場合は、
正直、私には分かりませんので
その道の専門家に尋ねてください。
それを除けば、
少なくとも名大程度に行くのに
中学時代から余計な勉強などする必要ないと
これは断言できます。
まあ、こう言っては何ですが
自分自身、「おぼこい」中学生でしたからね。
 
そんな自分自身の昔話を持ち出すまでもなく
この塾の卒業生のその後を見ても
東大・京大進学者こそ、未だ確認できていませんが、
(たぶんいません。もしいたら名乗り出て貰ってもいいんですよ(笑))
東工大とか東外大とか阪大とか名大といった大学なら
ぼちぼち出ているようです。
もちろん、それらの大学に行ったのは
それぞれの子が高校時代に
それぞれ別に努力したからであって
我が塾とは何の関わりもありませんが、
彼らがじゃあ中学時代から
難しいことや先取りした内容を
学習していたのかというと・・・
通っていた子たちなら分かるでしょう。
NOですよね。
基本的なことを、こつこつ積み重ねていました。
公立高校入試レベルというんでしょうか。
これぞ中学レベルっていう勉強しか、
やっていません。
まあ、学習をより「味わい深く」することは
常に意識していましたけど。
それ以上に、学習に対するbehaviorというか、
学習態度というよりは
学習・勉強との接し方、振る舞いといったほうが
いいかもしれませんが、
そういったものを根付かせることには
かなり真剣に取り組んできました。
そこができていれば、
あとは本人次第でいくらでも伸びますから。
中学校時代にぱっとしなくても
高校生になってから伸びる子だって
いくらでもいます。
彼ら彼女らが伸びるチャンスを迎えたとき
あるいは伸びようと目覚めたときに
すっと伸びていきやすいように
こっそり土台を構築しておく、
それが中学生を教える人間の務めだと
私は思っています。
多少先のことを無理して学習したって
そのアドバンテージはいずれ消えますし
細かいテクニックを伝授したところで
いずれそれらは使えなくなりますが、
一度身についた学習のbehaviorは
一生ものの本人の財産になり得ますからね。
そういう仕事をしたい、していきたいと
私は思っているわけです。
それがこの塾の指導の根幹です。