各高校の実施概要、やっと出ましたね。
本当にギリギリだったなあ。
でも県政記者クラブには25日(水)に既に渡していたんだ、なんてことも分かったり(苦笑)。
記者クラブ制度の問題が云々とか言いませんけどね(-.-)
さっそく、ざっと見てみました。
今日は高校見学などで大半の中3生が午前中いないので、見る余裕が多少あったのです。
以下の見解は西濃学区の高校を中心にざっと見てのものです。
最近、というか特色化選抜廃止を特集記事にした去年あたりから
遠方のかたもご覧のようでアクセスが増えているのですが、
他地区の状況はほとんど加味していませんので
あしからずご了承ください。
まず、普通科の話。
普通科の場合、独自検査をやらないか(大垣北)、
やっても定員枠は数%程度(多いところでも10%まで)という
きわめて少人数の募集(大垣東・大垣南・大垣西など)。
しかも要件を見ると特定の部活動の優秀者だけを
ピンポイントでとろうとしているので、
普通科進学校志望者は(ごくごく一部の特別な子を除いて)
独自検査のことはほぼ考えなくてもいい状況。
9割以上の普通科進学校志望者にとっては、
出願前から全く関係のない枠になるわけですからね。
(もちろん関係がある「特定の部活動」の子は別ですよ)
普通科志望の受験生(の多く)にとっては
標準検査の内申点と当日点の比だけが
要チェックのポイント。
北高の3:7、東高の5:5、西高の4:6といったところは
予想通りというか、従来の路線の延長というか、
もっと言えば数年前の一般選抜の路線の踏襲ですね。
南高が5:5にしてきたのも、
最近の学校の雰囲気を考えると想定内のことでした。
あの表を見ての私の第一印象は
来春入試(以降)も北高は倍率が高くなるだろうなあ。
内申点が足りなくても、学力検査での逆転を期待しちゃうものねえ。
というもの。たぶん、そうなるでしょうね。
と書きつつ、何があるか分からないのも入試なんですが。
いっぽうで、こんなふうにも考えられます。
(ここからは「頭の体操」です)
来春からは隣接学区も普通に出願できるわけですから
(今までは特色化選抜だけでしたね)
たとえば
「東高へ行く実力は十二分にあるけど内申が足りないなあ」
という太郎君(仮名)という子がいたとしたら、
学力検査重視の岐阜学区の普通科に出願するという手も
考えられなくもないわけです。
岐阜学区を見ると
岐阜、岐阜北、加納、岐山が3:7
単位制普通科で(つまりもともと全県から出願できる)各務原西も3:7
まあ岐阜、岐阜北に実力勝負できるくらいなら
躊躇なく大垣北にだって出せるわけですから
ここで太郎君が考えるターゲットは加納、岐山あたり。
毎日の通学を考えると、現実的な選択肢として
加納なら可能なんじゃないか。
そんな発想も可能です。(決して断じて駄洒落ではありませんよ(笑))
実際どうなるか分かりませんが、
そういう子がいても不思議はありませんよね。
これはつまり逆もあり得るんです。
内申点のほうに余裕がある岐阜学区の受験生は
例年通りの激戦が予想される旧五群(岐阜市内普通科5校)を避けて
大垣東に出したほうがいいかなと
考えるかもしれないわけです。
というわけで、来春入試は本当に分かりませんね。
「特色化だけ隣接学区受験可能」だったこの春までと
「全定員で隣接学区受験可能」という来春からは
志願状況がかなり変わる可能性もあると私は思っています。
職業科にも触れておきましょう。
職業科にはほぼ必ずある独自枠についてですが、
特色化選抜のときよりも要件が具体的に書いてあります。
新聞には出ていませんが、
県教委のサイトには掲載されていますから
じっくりと見ておいてください。
要件をここまで細かく指定してきたのは、
「『駄目もと』でとりあえず独自検査も受けておこう」という
受験生が出るのを防ぎ、
「一般の受験生は迷うことなく標準検査だけ受けてね」と
出願の流れを誘導するのが目的でしょうね。
県教委としては
これだけ要件がはっきりしているんだから
内申点と当日点の比率なんて示さなくてもいいでしょ、
独自枠は決して「何でもあり」じゃありませんよ、
検査の透明性は一定程度、確保しましたよ、
ということなのかもしれません。
まあそんな思惑はともかく、
職業科志望者は
まず独自検査の選抜要件をチェックして
自分があてはまるかどうか確認しておきましょう。
要件にあてはまらなければ、
標準検査だけ受ければいいわけです。
とりあえず、こんなところで。