のんびりさんのゼロ回答

先月(2025年10月)の岐阜県議会の定例会で垂井町選出の木村議員が「県立高校の再編に関する方針の早期具体化について」取り上げていたようだ。
県議会の動画をちらっと見た。
高校再編の県としての方針について、来春中1になる生徒(2029年春高校入学世代。高校再編の検討の必要性が出てくる年として県教委が示している)にとっても将来計画のために知りたいことであると質問したようだが、それについての教育長答弁は事実上のゼロ回答。
今後、意見聴取して検討するということでいつまでにどういうものを出すという中身のあるものは全く出てこなかった。

のんびりしているなあ。

ちなみに生徒数の推移は以下のような感じ。

 

西濃地区のほうが先行きはだいぶん厳しい。
岐阜地区の半分以下のスケールしかないのに今の小1の減少数がほぼ同じなの
である。
2034年春受験世代がこの春高校受験した生徒の4分の3しかいないという見通し。
これではこの先ずっと今の公立高校のありようのまま行けるはずもないのである。
ごく単純に考えたら、4分の3になるということは数年先には今の12校→9
校への再編は最低必要ということになる。
ただそれだけでは今のような出願状況(定員割れ高校がいくつもある)が放置されるということになる。
定員を見れば分かる通り西濃地区の多くの公立高校がすでに中~小規模校になっているのに、である。
先々の少子化も踏まえると実際にはそれ以上の再編・統合が必要と考えるのが妥当だろう。

いっぽう、岐阜地区は今の高1比で90%台でしばらく推移する見込みで、危機的な状況はもう少し先になりそうだ。

県教委の中の人は発表しないだけでいろいろ動き始めているのだとは思うのだ(公式に公開されていないのだから分からない)、仮に何も動き出していないとしたら暢気もいいところ。
以前からたびたび書いているように他県ではスケジュールを明示して既に始まっている公立高校の再編・統合。
いまだなーんにも提示していないしする気配もない岐阜県は本当に(これ以上書くのは止める)
平成の頃の再編のようにまた唐突に出してくるのだろうか。
そんなことはしないと教育長は言っていたと思うのだが。

   

岐阜県大垣市の学習塾「賢学塾」です。