【2019年春入試】各高校の入試実施概要が発表されました。

来年度(2019年春)の各公立高校の入試実施概要が今日(7/30)発表されました。
「入学者選抜の実施概要」というのは、
・内申と学力検査(当日の試験)の比率をどうするか
・独自枠でどれくらい、どういう生徒を、どういう方法でとるのか
などについて、各高校の態度を明らかにするもので、毎年7月末までに発表することになっています。(遅いですよね。ええ遅いですよ。)
詳細は県教委の入試情報のサイトに上がっている各種PDFファイル(実施概要一覧とか独自検査の選抜要件一覧)をご覧になればよいかと思いますが、ざっと見たところ(すみませんが西濃地区と岐阜地区しか見ていません。弊塾に関係ありそうなのはこの2地区だけですので)、岐阜・西濃地区で大きな変更はないようです。まず、内申と当日点の比率を変えた高校は、西濃地区と岐阜地区では見当たりませんでした。
 
細かく見ていくと、西濃地区では
1)大垣工業の標準検査から面接が消えました。
これで西濃地区の高校のうち、標準検査で面接をやる(つまり受験生全員を対象に面接をやる)のは、揖斐、池田、不破、海津明誠の4校だけになりました。他方、岐阜地区で標準検査の面接をやるのは山県と羽島だけ(去年と同じ)。独自検査は別として、標準検査からは面接がどんどん消えていく流れにあります。
ちなみに、大垣工業は独自検査にも変更があり、去年までの自己表現をやめて面接だけにしています。大垣工業の独自検査で昨年までやっていた「記述による自己アピール」がなくなることになりますので、独自枠の受験生にとっては負担が軽くなったと言えるでしょうね。
2)大垣南の独自枠が(Ⅰ)(Ⅱ)の2つに分かれ、従来のフェンシング(Ⅰ枠)のほか、野球の枠(Ⅱ枠)が新しくできました。
募集はともに定員の1.4%といいますから、人数にすると3人程度でしょうか。先日の夏の地方大会での野球部の快進撃は記憶に新しいところですが、枠の設定そのものは、その前から決まっていたでしょう(でないとこの時期の発表には間に合わない)。ただ、タイムリーな話にはなりましたね。
3)大垣桜の独自枠が合計30%から合計15%になりました。
特に部活動の枠である(Ⅰ)枠が20%から5%に大幅減となりました。よくよく見ると、対象の部活動が合唱部だけになっています。大垣桜は学校全体としては定員を上回る人気がありますが、独自枠の希望者は少なく、枠が埋まっていない現状にあわせたのかもしれません。高校での学習内容と関わりの深い(Ⅱ)枠の募集は10%のままですね。
4)池田の独自枠が8%から10%になりました。
独自枠の対象が野球だけから、野球・女子バスケ・吹奏楽の3つに増えています。そのための変更でしょうか。
 
また、岐阜地区では
1)各務原の独自枠が12%から10%になりました。
こちらは独自枠の対象となる部活動が減ったわけではないようです。ただ、部活動によっては要件が変わっているようです。詳細は県教委発表資料で確認してください。
 
このほか、高校によっては、独自枠の割合が変わっていなくても、対象となる部活動等が変わっている、または要件が変わっているところがあります。受験生の方で、特に独自枠での受験を考えている人は、自分の志望校の「選抜要件」をしっかり見ておいてください。本当は各校について細かい要件の変更点を全部書きたいところなんですが、残念ながら現在は朝から晩まで夏期講座中で、ブログをせっせと書いている暇もないため、割愛させていただきます。
 
 
 
 なお、公立高校入試に関する次の重要なお知らせは、10月に発表されるだろう各高校の定員。今年は昨年よりも中3生の数が減っていますから、(特に去年増員があった)西濃地区では大きな変化が予想されています。気になるところですが、10月までは何も分かりませんし、あれこれ考えたところで何が変わるというわけではありませんからね。今はとにかく勉強しましょう。さあ、夏期講座も2週目ですぞ。